yokoken002's note

Reserch review on the history of technology and science

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『電力の歴史』、6章。

第六章 技術的運動量 電力の歴史 作者:T.P. ヒューズ 平凡社 Amazon 1890sのうちに、多相システムは「運動量 momentum」を増していった。 :運動量の増加=技術内/外の人、アイデア、機関の間のシステム的な相互作用が、大衆的運動と方向をもつ一つの技術=…

『電力の歴史』、5章。

第五章 紛争と解決 電力の歴史 作者:T.P. ヒューズ 平凡社 Amazon 1880s末から90sにかけて「システム戦い」が生じた。 :白熱電灯市場における、低電圧のDC /単相交流。 DCの「決定的問題」=送電コストの高さ ⇔ACの「決定的問題」=実用に耐える電動機(モー…

『電力の歴史』、4章。

第4章 逆突出部と決定的問題 電力の歴史 作者:T.P. ヒューズ 平凡社 Amazon 本章では、技術者が「決定的問題」を解くことによって「運動量」を維持しようとした努力に目を向ける。特に、古いシステムの中の大きな問題を解決するのに失敗した結果として、一つ…

『電力の歴史』、3章。

第3章 エジソンのシステムが国外へ – 技術移転 電力の歴史 作者:T.P. ヒューズ 平凡社 Amazon エジソンとその仲間たちは、自分たちの中央ステーション技術をアメリカの他の都市やヨーロッパの都市に分散・移転することに積極的だった。 同システムをロンドン…

『電力の歴史』、2章。

電力の歴史 作者:T.P. ヒューズ 平凡社 Amazon 第二章 はりねずみのエンジン – 発明と開発 エジソンが発明に尽力していたのが、電灯システム。 エジソン=発明家-起業家(自分の発明を会社が製造するようになるまで手を休めない人) エジソンの仕事の仕方(アプ…

『電力の歴史』、序章。

T・ヒューズ(市場泰男訳)『電力の歴史』(平凡社、1996年) 電力の歴史 作者:T.P. ヒューズ 平凡社 Amazon 序章 本書の目的 今日の技術的状況は、技術に関わる事柄、科学法則、経済原理、政治権力、社会の関心事などが絡んで複雑な構造になっている。 ←科学…